このアルバムは
バスドラムの上に無造作に(意図的に)置いた
達也氏のiPhoneのヴォイスメモ機能によって録音された音源に
編集と加筆を施すという手法を用いて製作された
“MUGAMICHILDRENの第2弾”です。

(難解な説明は極力避けたいのですが
多少の解説は必要かと存じます。)

我々MUGAMICHILLが常日頃から求めている
このバンド形態の目的 (行方と呼びたい) のひとつに、
音楽と非音楽の
(突き詰めるところ日常と非日常の)
狭間に垣間見える美しさの本質を抽出して
新しい音楽の在り方を再定義し
世に提示すること
という命題が存在しています。
それが我々のコンサートとCD作品が
そのサウンドを異にする大きな理由の一因でもある訳ですが。。

あなたがこのアルバム (のみならず全ての我々の作品) を
お聴きになって通常の世に出回っているCDよりも音質やバランス、
あるいは音楽そのものにおいて少なからず違和感を感じることがあるやも知れませんが
上記の条件付けが反映された実験の結果であり
所謂 “100%意図的な表現”
であることをどうかご理解ください。

我々はこのコラージュ作品で
音楽を超えたところの
日常の社会通念への疑問を呈すると共に
条件が整えられたスタジオ録音とは違う
異質な音のクリークの中にひっそりと身を隠す
砂金のごとき美しき詩の発見を
皆様お一人お一人に委ねているのです。

ナスノミツル